ライブストリームの構成

このトピックでは、ライブストリームの構成がメディア再生に利用できる帯域幅にどのような影響を与えるかについて説明します。本ドキュメントの目的は、不適切な構成がライブストリームのユーザー体験にどのような影響を与え、場合によってはほとんど再生できない状態になるかを理解していただくことです。

ライブストリーム構成用語の定義

本ドキュメントの末尾にある計算ツールは、ライブストリーム構成に基づいて必要となるオーバーヘッド帯域幅のおおよその見積もりを提供します。ライブ配信に関する基礎知識および計算ツールで必要となる情報を共有するため、主要な用語を以下に定義します。

用語 定義
HTTP Live Streaming (HLS) 音声と動画をメディア セグメント ファイルと呼ばれる小さなファイルの連続として送信する方式。
Target Duration Media Playlist 内のパラメーターで、各メディア セグメントの最大長を指定します。
Media Playlist File メディア セグメント ファイルの URL を順番に記載したインデックス ファイル。マニフェスト ファイルと呼ばれることもあります。
Master Playlist URL 計算に使用されるプレイリスト ファイルの場所。
Relative URLs プレイリスト内のパスに相対 URL を使用することで、ファイル サイズを大幅に削減できます(通常 50% 以上)。
Live Window 視聴者がライブストリームでさかのぼって視聴できる時間。内部的には、プレイリストに保持される必要があるセグメント数を意味します。ライブ ウィンドウが長いほど、プレイリスト ファイルは大きくなります。
Segment Duration 各セグメントの長さ。セグメントが短いほどマニフェストが大きくなります。セグメントが長すぎると帯域幅変化への適応力が低下し、ライブ遅延が長くなるという欠点があります。

HLS ライブ配信の仕組み

ライブストリームでは、プレーヤーは一定間隔で Media Playlist を繰り返しダウンロードします。この間隔は Media Playlist の Target Duration と同じ長さです。

たとえば、10 秒の Target Duration を持つ 100 KB のマニフェストがある場合、Media Playlist のダウンロードに必要な帯域幅は次のように計算されます。

  • 100 KB / 10 秒 × 8 ビット/バイト = 80 kbps(動画再生を継続するために Media Playlist をダウンロードするための帯域幅)

この帯域幅は実際のメディア再生に使える帯域幅を削る「オーバーヘッド」であることに注意してください。

計算ツール

以下の計算ツールを利用して、ライブストリーム構成の値を変更し、それがセグメント数推定マニフェスト サイズ推定帯域幅オーバーヘッドにどのように影響するかを確認できます。最適な値はターゲット視聴者が利用できる帯域幅に依存するため一概には言えません。しかし、最低ビットレートが 300kbps の動画に対し、マニフェストを取得するのに 1mbps かかるような構成は明らかに不適切です。過剰なオーバーヘッドがあると、動画は再生してもすぐ停止したり、マニフェスト更新に追いつけずライブ ウィンドウから外れてしまいます。つまり、利用可能な帯域幅がすべてマニフェストのダウンロードに使われ、動画セグメントの取得ができなくなる可能性があります。

Master Playlist URI
相対 URI を使用
ライブ ウィンドウのサイズ
平均セグメント長(秒)
セグメント数:
推定マニフェスト サイズ:
推定帯域幅オーバーヘッド: